光硬化型（紫外線／可視光）接着剤

紫外線硬化型接着剤やシール剤は、エポキシ系とアクリル系の両方があり、塗布後に光源を当てることで強固で信頼性の高い接着を可能にします。厳しい環境下でも高い透明性と優れた安定性を発揮するため、プラスチック、ゴム、セラミック、ガラス、金属などの基板を使用する製造業者様より厚い信頼を得ています。また、硬化の制御や定着が可能なため、部品の精密な組み立てが必要な場合にも最適です。

硬化時間が短く効率的に使用できるため、幅広い産業分野で使用されています。硬化の制御をすることにより、製造工程での制御も可能です。硬化後は無色またはほぼ無色で美観性に優れます。確実な接着とシールを行えるため、医療業界における多様なレベルのコンプライアンスに対応するだけでなく、見た目を重要視する消費材の組立にもご使用いただけます。

光重合開始剤の選択により、紫外線硬化型接着剤を可視光のみを透過する素材や紫外線光のみを透過する素材に合わせて調整できます。これにより、あらゆる用途であらゆる種類の基材を簡単に接着できます。目的に応じて適切な紫外線硬化型接着剤を選択することができます。

光硬化型接着剤やシール剤が他の接着方法よりも選ばれる理由は数多くあります。硬化時間は、医療業界、光学業界、および電子業界内の用途など、高度な精度を必要とするプロセスで重要です。また、柔軟性を維持しながら高い安定性を必要とする部品については、ヘンケルのカタログに掲載されている製品が役立ちます。 

個々の製品についての詳細や、お客様の具体的なご要望や用途については、今すぐお問い合わせください。確認後ご連絡いたします。

光硬化型（紫外線／可視光）接着剤およびシール剤の種類

適切な紫外線硬化型接着剤を選ぶためには、接着剤に含まれる光重合開始剤のシステムを考慮する必要があります。紫外線硬化型か、紫外線／可視光硬化型か確認します。次に、基材の透過性を確認します。可視光は通して紫外線は通さない基材（紫外線不透過）の場合、紫外線硬化型の光開始剤のみの接着剤は使用できません。可視光硬化型の光開始剤を使用した接着剤が必要です。紫外線も可視光もどちらも通す基材はどのような接着剤でも硬化しますが、硬化速度は光の強さに影響されます。

あらゆるプロセスで最適な接着性を確保するために、さまざまな基材やプロセスに対応できるように設計された、異なる特性を持つ紫外線硬化型接着剤やシール剤を選択できます。アクリル系とシリコーン系の紫外線硬化型接着剤とシール剤は、どちらも幅広い基材に効果を発揮し、それぞれの特性を活かして、あらゆる用途に柔軟に対応します。アクリル系やシリコーン系の紫外線硬化型接着剤に加えてLED硬化型の接着剤も展開しており、他にはない特性を提供しております。このタイプの接着剤は、従来の紫外線硬化型接着剤やシール剤に代わるもので、基材が紫外線の波長で透過しない場合に使用されます。また、優れた光学的透明度を持つことから、光学分野での使用にも適しています。

ヘンケルは、お客様それぞれの業界にかかわらず、各用途に対応するために以下の特徴のバランスをとるように努めています。

• 高強度
• 高い安定性
• 硬化速度が速い
• 硬化を制御
• 高粘度
• 高い透明性
• 高精度

光硬化型（紫外線／可視光）接着剤アクリル系接着剤およびシール剤

1液タイプは、光に暴露されたときに数秒で硬化しながら、無溶剤の接着を提供します。一般的に光硬化性アクリル樹脂は、光重合開始剤、モノマー、オリゴマーの3つの成分で構成されています。また、ABS、アクリル、HDPE（処理済み）、PP（処理済み）などの基材に確実に接着する柔軟性の高い接着特性を持つ紫外線硬化アクリル樹脂やシール剤が選ばれています。

光硬化型（紫外線／可視光）接着剤、シリコーン系接着剤およびシール剤

超速硬化と優れた耐熱性を兼ね備えた無溶剤型シリコーンである紫外線硬化型シリコーン系は、幅広い用途に柔軟に対応できるように幅広い粘度範囲の製品を展開しております。また、酸素、オゾン、紫外線、経年変化、天候、化学物質などに耐性が強いため、さまざまな基材上において、厳しい条件でも信頼できるものとなっています。

LED硬化型接着剤

LED硬化型接着剤は、紫外線硬化型接着剤に代わるものであり、混合する必要がなくLED光源を照射することにより極めて短時間で硬化させることができます。一般的には、紫外線硬化型製剤の持つ優れた特性の多くを維持しながら、より環境に優しく、より安全に使用するできます。また、標準的な紫外線硬化では厚手の部分のギャップ充填剤として使用できる場合もあります。

個々の製品についての詳細や、お客様の具体的なご要望や用途については、今すぐお問い合わせください。確認後ご連絡いたします。

光硬化型（紫外線／可視光）接着剤、シール剤の産業用途

紫外線硬化型接着剤やシール剤は、幅広い産業分野で使用できる柔軟性を備えています。また、プラスチックやガラス基材を使用した部品にもご利用いただけます。特に、ガラス用紫外線硬化型接着剤は、精密用途、装飾用途ともに、指定された紫外線光域を照射することで、高度に制御された材料を超短時間で簡単に接着できます。

ヘンケルの紫外線硬化型接着剤とシール剤は、硬化速度の速さや優れた安定性などの特性により、多くの工業用途に使用されています。これらの特性や他にも多くのメリットがあり、紫外線硬化型接着剤といえば、ロックタイト^®製品というように世界各地の主要メーカー企業様にお選びいただいております。

紫外線硬化型接着剤やシール剤は、医療業界や電子業界で多く使用されており、優れた耐環境性、広い使用温度範囲、低収縮性、強力でタックフリーな仕上がりを必要とする製造プロセスにおいて、さまざまな役割を果たしています。以下のような業界でも使用されることがあります。

• 自動車
• 家具
• 設計
• 印刷

医療業界

医療業界が直面している課題は2つあります。まず、精密な製造工程では、基材を貼り付ける際に精度と速度が求められます。2つ目は、あらゆる種類の医療施設において、高いレベルのコンプライアンス基準を満たすことが最重要であるということです。医療用紫外線硬化型接着剤は、この課題を解決するために、速硬化性と高耐久性を確保しつつ、医療用グレードとして製造されています。

ヘンケルでは、シリンジ、カテーテル、血液フィルターなど医療機器および器具の製造用に特化した高性能の紫外線／可視光硬化型接着剤をロックタイトブランドとして幅広く提供しています。これらの接着剤は、医療機器の認可と同じ試験を行っており、世界各地で一般的に採用される試験規格であるISO 10993に準拠しています。

電子機器業界

現代の電子機器の継続的な小型化と、ADASのような自動車の電子システムの成長が予測されていることから、紫外線硬化型接着剤およびシール剤は、電子機器業界に最適です。特に、安定した強度と優れた耐環境性が求められる電子ディスプレイには、製造時に紫外線硬化型接着剤やシール剤の使用が有効です。さらに、プラスチックの接着を必要とする携帯機器のスピーカーやマイクなどの小型部品にもこのタイプの接着剤が使用されることがあります。また、その他の家電製品のプリント回路基板にも光硬化型接着剤が使用されることがあります。

その他資料

ヘンケルの紫外線硬化型接着剤の詳細については、製品カタログの各PDFを こちらからダウンロードしてください。また、その他のTDSおよびSDSシートまたはロックタイト^® 製品の詳細やお客様の製造プロセスの向上方法については、いつでもお気軽に当社までお問い合わせください。