自動化に適した液状ギャップフィラーがDC/DC パワーコンバータの熱制御・高い生産性を実現

お客様の課題

• お客様のDC/DC パワーコンバータの新たな設計にあたり、熱マネジメント材料の選定においては、より効率的で量産性の高いソリューションが必要でした。 
  
  
• 前の世代の設計では、DC/DC コンバータのプリント基板と金属ハウジングの間の数か所に、シリコーンパッドが採用されていました。パッドの使用には、在庫や製造関連の以下のような問題がありました
  
  - 工程作業者が扱い辛い薄いシートに対応
  - 手動で時間がかかる製造プロセス
  - 多様なサイズと厚さのシリコーンパッドの供給
  
  
• 新しい素材向けソリューションには、シリコーンパッドと同等以上の熱性能が求められています。 

お客様の要求事項

• 予想される生産量の増加への対応と生産性の向上のために、お客様は自動吐出される液状サーマルインターフェイス材料 (TIM) を利用した高スループットのソリューションを求めていました。
  
  
• コンバータにより発生した熱では、液状 サーマルインターフェイス材料 (TIM) の熱性能において、従来の方法で達成したのと同様に、 2.5～3.0 W/m-K の熱伝導性があることが必要でした。
  
  
• モジュールの生産量を 15% 増加させるほか、全体の製造コストを削減し、効率化を目指していました。  
  
  
• また、このパワーコンバータは異なる国や施設で製造されるため、世界中で継続して供給できることと在庫管理の簡素化が必須条件でした。 

ヘンケルのソリューション

• お客様の目標を達成するために、ヘンケル は 2 液で形成される高い熱伝導性 (3.5 W/m-K) の液状サーマルインターフェイス材料(TIM)である、BERGQUIST ギャップフィラー TGF 3500LVO を提案しました。  
  
  
• ヘンケルはグローバルな塗布機メーカーとの強力なパートナーシップと、自動車用途向けの液状熱マネジメントソリューションにおける深い専門知識を活かし、お客様が自動化されたサーマルインターフェイス材料( TIM )用途の塗布プロセスを確立するのをサポートしました。これにより、以前に使用していたシリコーンパッドにおける問題すべてを解消しました。

• ヘンケル ギャップフィラーのソリューションにより、お客様はDC/DC パワーコンバータの大量生産に成功しました。

- 全体的な製造コストを 20～30% 削減

- 15% の数量増加目標を達成

- 各製造地域において、グローバルな供給継続性と技術サポートを確保

-ギャップフィラーはあらゆる塗布パターンと厚さで適用可能なため、

 単一の部品の供給による在庫の複雑性を解消

- オペレーターによるエラーと欠陥を削減