工業用途向けLOCTITE(ロックタイト)瞬間接着剤の塗布方法について解説します。瞬間接着剤は容器から直接塗布することも可能ですが、塗布機やディスペンサーを用いて定量塗布を行う事で塗布量が安定し、品質の安定につながります。また、塗布する前に重要となる接着面の洗浄方法についても紹介します。
瞬間接着剤の塗布を始める前に
接着剤を使う上で接着面の状態は非常に重要な要素です。表面が汚れていたり、接着剤が作用しにくい表面だと、接着剤本来の性能を引き出すことが出来ません。機械的(研磨、グリットブラストなど)、化学的(エッチングなど)、熱的(火炎処理)、電気的(コロナ、プラズマ処理)、難接着材料用表面改質剤(プライマー)の使用など接着性を高める方法は様々ありますが、あらゆる汚れは接着強度を低下させるため、接着面の洗浄は最も重要な作業です。
接着面を確実に洗浄するには?
汚れが付着している状態では接着性が理想的なものになりません。ヘンケルでは、ロックタイト接着剤を使用する前に専用ディグリーザー LOCTITE(ロックタイト) SF 7063にて前処理(洗浄)することを推奨しています。LOCTITE(ロックタイト) SF 7063の特長や接着前処理の重要性については、接着面・シール面を確実に洗浄するには?|接着前処理の重要性をご参照ください。
瞬間接着剤の塗布方法|手動/マニュアル
瞬間接着剤は通常1液性の接着剤であり、塗布前に混合などの作業は必要ありません。一番シンプルな塗布方法は、容器から直接塗布するという方法です。但し、容器から直接塗布することは簡単である反面、細かい塗布をすることが非常に困難です。そのような場合はニードルを使うと繊細な塗布を行う事が出来ます。ニードルは容器ボトルに直接取り付けて使用する事も可能です。
瞬間接着剤の塗布方法|塗布装置/ディスペンサー
大量生産を行う場合や、定量塗布を行う場合は、塗布装置を用いて瞬間接着剤を塗布することを推奨しています。接着剤の塗布量安定は品質につながる非常に重要な要素です。塗布機を用いて定量塗布を行う事が品質の安定につながります。
ロックタイトデジタルシリンジ塗布機
- シリンジに接着剤を詰め替えるだけで簡単に定量塗布が可能
- 半/全自動のシステムに統合可能
ロックタイト PU20 ペリスタルテックディスペンサー
- 瞬間接着剤の少量塗布に最適
- 電源のみでエアーは不要
瞬間接着剤の塗布に最適な高精度塗布機
LOCTITE PU20 ペリスタルテックディスペンサーを新発売
ロックタイトセミオートマチック塗布機|バルブ搭載半自動型ディスペンサー
-自動塗布バルブおよび手動塗布バルブと組み合わせて使用可能
- 塗布量が一定になり、品質向上
ロックタイトライトキュア ディスペンスバルブ|バルブ搭載半自動型ディスペンサー
- コンパクトなバルブ
- テーブルトップのロボットへの取付に最適
- 高精度な塗布量調整
ロックタイト塗布装置の詳細は、下記の動画をご参照ください。
瞬間接着剤3「瞬間接着剤の塗布のコツ ~接着力を高める洗浄方法から装置塗布まで~」はこちら