ADASレーダー

レーダー技術は物体の速度や車両からの距離を測定することにより、より完全かつ正確な情報を提供します。このデータを用いて、定速走行・車間距離制御装置(ACC)、非常ブレーキ、後部衝突警告などの機能がリアルタイムで警告を発し、ドライバーや同乗者、歩行者の安全性が大幅に向上します。近年の車載レーダーシステムは、様々な情報を分析、事故を未然に防ぐ働きをしています。物体の位置と速度を測定することで、ドライバーはリアルタイムで物体と車両の間の距離の情報が得られるようになり、衝突防止につながっています。

チップやコンポーネント、内部接続といったレーダー内のエレクトロニクスは高い信頼性を要求されており、ヘンケルはその要求に欠かせない材料を提供しています。はんだなどの接続用材料によって、プリント基板に部品が頑強に接続されます。また、レーダーは搭載機能がより強力になっていると同時に、小型化・軽量化されているため、プリント基板や部品の保護と併せて、高性能の熱マネジメントソリューションが重要になっています。

ADASレーダーに使用されている材料（上面図）

ADASレーダーに使用されている材料（底面図）

ADASレーダー用接続材料

信頼性の高いADASレーダー部品接続のためのパートナー

基板の電気接続において、信頼性の高い鉛フリー/ハロゲンフリーのはんだや広範囲の導電性接着剤など、ヘンケルは数十年にわたって専門知識を蓄積してきました。ヘンケルの科学者とエンジニアリングチームは、信頼性の要件、アプリケーション固有の検討事項、製造工程上の目標や要求を理解することで、最適な結果が得られる最良のソリューションについてアドバイスします。これが世界トップクラスのカーエレクトロニクス・メーカーがヘンケルを選んでいる理由です。信頼性の高い接続が重要に。

ADASレーダー用保護材料

ADASレーダーシステムを過酷な環境条件や外部干渉から保護するためのソリューション

ヘンケルの保護材料は、今日の自動車用レーダーシステムで多く採用されています。ヘンケルのコンフォーマルコーティングソリューションは、自動車環境に多く存在する湿気や化学汚染物質からプリント基板を保護します。プリント基板にマイクロBGAなどの高価値コンポーネントを実装するには、はんだ接続部を振動や衝撃から保護する必要があります。

マーケットをリードするロックタイト（LOCTITE)^®アンダーフィルがはんだ接合部の信頼性を高め、保護すると同時に、ヘンケルのモジュールシール剤が筐体への汚染物質が混入するのを防ぎます。同様に、複数の形状でのヘンケルの革新的なEMIシールドソリューションが、チップから基板、中間フレームまでのあらゆるレベルで重大な無線周波数干渉から保護し、レーダーシステムのアンテナやロジック機能を効果的に分離しています。

ADASレーダー用サーマル材料

ADASレーダー部品を低温状態に保つよう設計された、サーマルインターフェース材料

レーダー技術がより小型でハイパワーになっているのに伴い、コンポーネントが小型化し、機能は拡大しています。そしてこの結果、熱の発生量が増加しています。実際に、熱マネジメントは信頼性の形成に最も欠かせない要素の1つです。部品は過熱してしまうと機能しなくなります。

ヘンケルのBERGQUISTブランドのサーマルインターフェース材料は、効果的な熱マネジメントソリューションでマーケットをリードしています。ヘンケルの低応力ギャップ充填サーマルインターフェース材料は、デジタル信号（DSP）とマイクロコントローラー（MCU）プロセッサーの機能向上を可能にしているのみならず、中間フレームでの発熱から熱を逃がしています。高い適合性のGAP PADと、自動、スループット強化型の液状ギャップフィラーが効果的に熱を吸収・放散するため、レーダーが低温状態を維持することができます。

ADASカメラ関連資料

カタログ：Materials for Automotive Cameras