LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤の一般的な用途

自動車のメンテナンスでは、LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤を使ってナットやボルトを固定、シールすることが一般的です。しかし、ねじゆるみ止め用接着剤は、他の幅広い用途でも同様に多くのメリットがあります。自動車からオートバイ、時計、眼鏡まで、LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤がどのように使用されているか、いくつか例をあげて紹介します。

4タイプのねじゆるみ止め用接着剤の詳細はこちらをご覧ください:ねじゆるみ止め用接着剤(赤)、(青)、(緑)、(紫)の違い

ねじゆるみ止め用接着剤の原理・特長の詳細はこちらをご覧ください:ねじゆるみ止め用接着剤の原理・特長|ロックタイト嫌気性接着剤

1. LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(紫)

眼鏡のねじ部品がゆるんできたり、ノートパソコンの修理が必要になったことはありませんか。LOCTITE®(ロックタイト) 222は、主にねじ径1/4インチ以下の小ねじ組付け部に適した製品です。最大の利点は、小ねじに容易に塗布でき、部品を固定して水の侵入を防止できる点です。更に、組み立て時と同じ工具を使って簡単に取り外しできます。 多くの場合、小ねじは取り扱いに注意を要する組付け部に使用されています。LOCTITE®(ロックタイト) 222をお使いいただけば、組付け部をしっかりと接合できるだけでなく、必要であれば大きなトルクを加えずに取り外すこともできるため、組付け部全体が壊れる心配はありません。

詳細はこちら: 紫色のねじゆるみどめ用接着剤はいつ、どこで使用されているのでしょうか?

2. LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(青)

LOCTITE®(ロックタイト) 243 中強度ねじゆるみ止め用接着剤は、ガレージに常備していただきたい接着剤ナンバーワンです。LOCTITE®(ロックタイト) 222よりも高い強度を実現しながら、一般的な工具で部品を取り外しできます。

LOCTITE®(ロックタイト) 243は数え切れないほど様々な用途に活用されており、たとえば家まわりであれば、振動、風、繰り返しの使用などによりゆるんでしまうねじ込み組付け部に適しています。このようなねじをしっかりと固定するためには、部品をざっと点検して、次の手順でLOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(青)を塗布することをおすすめします。

  1. 新聞を敷いて簡単に部品の汚れを落とします。
  2. 組付け部の表側、裏側のねじをドライバーを使って外します。
  3. 外したねじ山にLOCTITE® (ロックタイト) 243ねじゆるみ止め用接着剤を1滴垂らします。ねじを回してねじ山全体に付着させます。
  4. 対応する穴へねじを組み付けます。

LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(青)は取り外しを想定した設計です。組み立て時と同じ工具を使って組付け部を分解することができます。組付け部の強度を高めるものではありませんが、振動によるゆるみを防ぎます。

ねじゆるみ止め用接着剤(青)の詳細はこちらをご覧くださいねじゆるみ止め用接着剤(青)の基本知識

3. LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(赤) 

芝刈り機やスノーモービルは使用中、振動を受け続けます。これはトルク管理を必要とする組付け部にとって最悪の状態です。LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(赤)は、激しい振動を受ける箇所に最適です。 特に冬場は、芝刈り機などのガーデン機器は酷使に耐えなければなりません。除雪機や芝刈り機の本体とモーターを接続するボルトなどの重要部品には、高強度ねじゆるみ止め用接着剤(赤)がおすすめです。 中でもLOCTITE®(ロックタイト)  263は最適なソリューションです。LOCTITE®(ロックタイト)  263をナットやボルトに塗布して再度組み立てるだけで、締結部を腐食から保護するだけでなく、衝撃、振動、温度変化に耐えてしっかりと部品を固定します。 高強度ねじゆるみ止め用接着剤(赤)は永久固定用ですが、取り外しも可能です。ボルトのサイズによっては、局部的に加熱して接着剤を柔らかくしてから工具で取り外す必要があります。

詳細はこちら:ねじゆるみ止め用接着剤(赤)の取り外し方法.

4. LOCTITE®(ロックタイト)ねじゆるみ止め用接着剤(緑)

アッセンブリーの組み立てでねじゆるみ止め用接着剤を塗布し忘れたことはありませんか。LOCTITE®(ロックタイト) 290後浸透ねじゆるみ止め用接着剤は、すでに固定してトルクが低下したねじの信頼性を高めたい場合に最適な製品です。 ナットとボルト(またはボルトと袋穴)の間に容器の先端をあてて、接着剤を数滴塗布するだけで、ねじ接合面に浸透して24時間で完全に硬化します。ねじを外さずに塗布でき、組付け部の寿命期間、確実にねじを固定、シールします。自転車、計測機器、キャブレターのねじなど幅広い用途にお使いいただけます。

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ねじのゆるみに接着剤が有効な理由|ロックタイト嫌気性接着剤

嫌気性接着剤の使用方法・塗布のコツ|ロックタイト嫌気性接着剤